アレルギーをお持ちの方が旅館やホテルに宿泊する場合、どこに行けば良いか、悩んでしまいますよね?
平成26年度に厚生労働省は「旅館ホテルにおける食物アレルギーのお客様対応マニュアル」を配布しており、一部の旅館やホテルではこのマニュアルをもとに食べ物アレルギー対策を行っています。
ただし、残念ながらすべてのホテルや旅館で食べ物アレルギー専用メニューなどが食べられるワケではありません。
一部のホテル・旅館のみが食べ物アレルギー対応しています。
食べ物アレルギーがホテル・旅館での宿泊の際に知っておきたい4つのポイント
- 宿泊前に食べ物アレルギーに関する対応を確認する
- ホテル・旅館ではアレルゲンの完全除去は難しい
- 軽度であればビュッフェ利用が可能なことがある
- 最悪の場合は自分で食事を持っていく
食べ物アレルギーは個人差が大きく、ホテル・旅館側としても対応が難しいのが現状です。
当サイトではネット上で公表されているホテルの食べ物アレルギーに関する情報をご紹介していますが(詳しくはコチラから)、多くのホテル・旅館で食べ物アレルギーの方は施設内のレストランなどでお食事をされる際に「事前連絡」や「その場での申告」が必要です。
それでは食べ物アレルギーの方が旅行や出張で楽しむ際のポイントを1つずつご紹介したいと思います。
1.宿泊前に食べ物アレルギーに関する対応を確認する
まず注意して欲しいのが、食べ物アレルギーの方、或いはその家族と一緒に宿泊し。且つホテル・旅館内で食事をする際には必ず事前に食べ物アレルギーに対する施設側の対応を確認するようにしてください。
直接予約される場合は、問い合わせをした電話やメールにて食べ物アレルギーに関する対応を訪ねておきましょう。
また予約サイトを使う場合も同じく「備考欄」などを利用して、食べ物アレルギーに対する対応を確認しておくことが重要です。
ホテル・旅館側に予め連絡・確認しておいたほうが良いこと
- 食べ物アレルギーの治療、通院の有無
- 食べ物アレルギーの原因となる食材
- それぞれのアレルゲンを接種した際に起きる症状
- アナフィラキシーショックを起こした経験があるか
- エピペンの処方をされているかどうか
食べ物アレルギーの反応は、人によって大きく異なります。
重度の場合は施設側での対応が難しいことが多いですが、軽度の場合は「食材を抜く」などの対応をしてくれることがあります。
(※すべてのホテル・旅館での対応を保証するものではありません)
予約する際に、事前に連絡・確認をしておくことで万が一のトラブルを避けられます。施設内のレストランなどでお食事をされる予定なら、なるべく事前にこれらのことを連絡・確認しておきましょう。
2.ホテル・旅館ではアレルゲンの完全除去は難しい
普通のレストランがそうであるように、ホテル・旅館では完全にアレルゲンを除去した料理を提供するのは、ほぼ不可能です。
なぜなら、低アルゲンメニューなどを提供しているレストランであっても、一般用にアレルゲンの原因となる食品を使ったお料理を提供しているからです。
特定のアレルギーの原因となる食材を抜く対応をしてくれるホテル・旅館は多いですが、アレルゲンの残留を完全に防ぐことは困難です。
3.軽度であればビュッフェ利用が可能なことがある
アレルギーの原因となる食材を抜く、という対応が難しい施設も少なくありません。
はじめから「食べ物アレルギー対応できません」というところもありますが、ビュッフェ方式の場合は自分で食べるものを選ぶことができるので、軽度の食べ物アレルギーの人であれば利用できるケースがあります。
施設によって対応はまちまちですが従業員の方に問い合わせるとどの料理に、アレルギーの原因となる食品が入っていないかどうかがわかる専用のシートがもらえることがあります。
この場合も、やはり施設側に対し事前に問い合わせをしておく方が、万が一のトラブルを回避しやすくなります。
4.最悪の場合は自分で食事を持っていく
先にも触れたようにすべてのホテル・旅館で食べ物アレルギーへの対応ができるワケではありません。
もし、近くに自分の体質でも食べられるお店がなかった時には、事前に自分専用の食事を持参する以外に方法はありません。
事前の連絡・確認でアレルギーから自分を守ろう!
旅行や出張で、ホテル・旅館に泊まる際に「どうせならココでしか食べれないものを食べよう!」と思いますよね。
誰もがみんな食べ物アレルギーを気にせず、好きなものを食べられれば良いのですが、なかなかそうはいかないのが現状です。
しかし、ホームページや予約サイトに「食べ物アレルギー対応」と書かれていない施設でも、しかし、事前に施設側に連絡・確認することで、食べ物アレルギーに対するなんらかの対応をしてくれることがありますよ。