子どものアレルギー検査は何歳から? 必要性はあるの?早期治療で8割が小学校入学までに改善?
子どものアレルギー検査は1歳未満からでも行うことが出来ます。
(※受診する医療機関によって異なる場合もある)
日本国内に限ったことではありませんが、アレルギーで悩む子どもの数は、年々増加傾向にあります。
お子さんによっては生まれてからひどいアレルギー症状に苦しんで……という方もいらっしゃいますが、果たしてアレルギー検査は小さなお子さんにとって必要なのでしょうか?
アレルギーは早めに知るべき? 実は早期治療で8割以上が治る?
アレルギー検査は1歳未満でも行うことが出来ますが、血液検査を行う場合は、小さいお子さんにとっては大きな負担になることも……。
◆採血によるアレルギー検査が小さい子どもの負担になる理由
- 注射器で血を抜かなければならない
- 動かないように身体を抑える必要がある
- 上2つの医療行為は幼児にとって大きなストレスとなる
- 身体がまだ小さく、上手く採血ができず複数回採血を行う場合もある
大人でも”注射”となると「痛そう」と、気が引けてしまうのに小さなお子さんからすれば、注射はストレスそのものです!
そもそも採血されるということ自体が小さな体には負担ですし、動かないように抑えつけられるのも、小さな子どもにとっては大きなストレスです。
幼少時から重篤な食物アレルギーがある、授乳期間に重症の皮膚炎になるなどの症状がある――など、危険性がある場合を除けば、そこまで急いでアレルギー検査をする必要はないでしょう。
採血によるアレルギー検査の場合は1度の検査で複数のアレルゲンが調べられるというメリットがあり、具体的にどんなアレルギーをいくつ持っているか知ることが出来ます。
採血以外にもアレルギー検査方法として「プリックテスト」「食物除去試験」「食物経口負荷試験」などもあります。
「採血するほどでも……」という方は、これら3つのアレルギー検査を受けてみるのも1つの手かもしれませんよ?
早め早めの治療で小学校入学までに8、9割がアレルギーが治る?
乳児期に発症した食物アレルギーは、専門医のもとで適切な医療を受けることで、3歳頃までに5割、小学校入学頃までに8〜9割の人が治るといわれています。定期的に食物経口負荷試験を受けて、必要最小限の食物除去にすることが重要です。
出典明治の食育
早期にアレルギーの治療を行えば、3歳までに5割、小学校入学までに8、9割のお子さまのアレルギーが改善するというデータもあります。
「小さい頃、ひどいアトピーだったけど、大人になって治った」という方が、たまにいらっしゃいますよね?
幼児期にアレルギーで悩んでいたお子さまでも、成長していくにつれ「いつの間にか治っていた」というケースが少なくありません。
これは医療機関で適切な治療を受けなかった場合でもあることで、大人になっていくにつれ、アレルギーが緩和する場合があります。
(人によっては大人になってから新たにアレルギーが発症する場合もある)
さらに医療機関で医師の指導のもと、適切なアレルギー治療を小さいうちから行っていれば、先にも触れたように多くのお子さまが小学校入学まえに一部のアレルギーを克服されることもあります。
乳幼児のアレルギーがある程度の年齢になって改善するのは、あくまで”適切な治療を行えば”であり、自己流のアレルギー治療はまったく逆の効果を引き起こすこともあるので絶対に辞めましょう!
関連記事:食物経口免疫療法3つのリスク!命の危険も厚生労働省も非推奨だって知ってた?
重度のアレルギーなら早期検査・治療へ。そうでない場合はそこまで気にしなくて良いかも?
2019年現在、アレルギーを治す特効薬はありませんし、確実にすべてのアレルギーが治る方法も確立されていません。
医師の指導のもと早期に治療をしていけば、お子さまのアレルギーを改善できる場合があります。
乳幼児の頃からひどいアレルギーでお悩みなら、勇気をもって早期検査をする必要があるかもしれません。
「これぐらいの症状で、アレルギーの検査or治療なんて、おかしいんじゃ……」と思わず、気になったらまずは医療機関を受診し、信頼できる医師に相談することをオススメします。
少なくとも1人で悩むよりは、プロの意見に耳を傾けた方が良いですよ!
自分勝手にアレルギーの治療を行ったり、専門家ではない人の助言やネットの情報を鵜呑(うの)みにすることで最悪の事態をまねくことがあるので、気になったら「まずは病院に相談」をしてくださいね。
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